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ピンク=可愛いは誰に伝えたい言葉ですか?貴方は何個の表現力を持っていますか?

アイシャドー
最近感じた「勿体無いイメージ表現力」の話です。
先日、ニットを探している時の事です。クリアランスセールが落ち着いた1月後半になると冬素材春色のベビーピンクや桜色が店頭に並び始めますが、今年は流行の茶系に合うサーモンピンクも出ていました。
私はそのサーモンピンクが気になり手に取っていたら「可愛いいですよね、ピンクはお好きですか?」と若いスタッフが声を掛けてきました。
「まぁ、嫌いな色なら手に取らないよね」っと心の中でちょっと意地悪な気持ちを持ちながらも、顔映りを鏡前で確認していると、先ほどのスタッフが笑顔で色々アドバイスをしてくれました。「やっぱり、可愛いい!可愛いです!」と色を褒めたのか、私を褒めたのか定かではありませんが、一生懸命に接客してくれたので嫌な気持ちはしませんでしたが、ちょっとそのスタッフの言葉の表現力にシックリ来なかったので今回は購買までには至りませんでした。

どのような言葉で表現をしたらシックリ心に響いたのしょうか?

イメージ表現方法として2つの方法が有ります。
ひとつは色の持つ言語表現です。
その日の私のスタイルはシンプルなカシミヤのベージュニットに白×紺ストライプガウチョにロングカーディガンを着てシャープな装いでした。私の見た目年齢や装いから察しても、「可愛い」より「オトナの女性」のイメージを想像できると思います。もし先ほどのスタッフが「上品なエレガントなお色ですよね、ピンクはお好きですか?」と声を掛けてきていたら、心の距離が縮まって共感できたのではないかと思います。20代、30代辺りまででしたら若々しいイメージの表現として単純に「可愛い」と云うフレーズだけで表現されてもまだフィットできるかもしれません。
ただ歳を重ねた40代~50代になるとこれだけではフィットしません。その方がどのようなイメージなのか、どのようなイメージに成りたいのかを外見や会話から汲み取って表現方法を変える事が必要です。

ふたつ目は色の持つ特徴表現です。
先ほどのように、ピンク=「可愛い」と云うフレーズだけで表現される事に提案接客のプロとして物足りなさを感じます。同じピンクでも淡い青味がかったエレガントなベビーピンクや桜色、オレンジ寄りの優しいサーモンピンクやアプリコットのピンク、はっきりした華やかなマゼンダなど、同じピンクでも人に与える印象は違いますし、お似合いになるピンクの色身も違います。人の性格と同じように色にも性格があります。それぞれの色の性格を把握した上で、お客様のなりたいイメージとその色との接点を見出してお伝えする事が出来れば、納得感が高まりお客様の信頼を勝ち取る事ができます。

貴方は提案接客のプロとして日々の中で一つのイメージや色に対して何個の言葉で表現できるか?
これを増やしていく事が顧客様の数と比例すると言っても過言では無いと思います。

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