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経験やスキルが異なる仲間への指示の出し方・伝え方

経験やスキルが異なる仲間への指示の出し方、伝え方先日、喫茶店マスターからこんな話を聞きました。
「最近の学生バイトは<頃合い>を知らない子が多い。カレーのスプーンに紙を巻いて欲しいとお願いしたら、お店にある全てのスプーンを巻いてしまった・・・1日に売れても50杯ぐらいなのを分かっているはずなのに・・・違う料理にも使うので半分以上を基に戻す羽目になったので、思わず文句を言ってしまった」との事でした。
この話を聞いて、私も以前同じような経験をした事を思い出しました。
ある店舗の開店準備時、新人メンバーにお直し伝票に<店舗名スタンプ>を押して欲しいとお願いしたら、彼女は裏に入って、ストックしている300枚全ての伝票に押していて、それを見た先輩が思わず注意していました(お直し伝票は多くても1か月30枚程度しか使用しません)
私ぐらい年齢の人から見たら「気が利かない、応用が利かない」と思えるかも知れませんが、若い方は何故注意されたのか分からなく「云われた通りにやっただけなのに」ときっとモチベーションが下がってしまったのではないでしょうか。                              
最近の若い方の特徴として「自分から考えて工夫はしないが、云われた事は真面目に取り組む、素直な人」が多いと云われています。
これからの時代、若い人を育成していく上で伝える方法を変えていかないと成果につながらないのではないでしょうか?
では具体的にどのように伝えれば良いのでしょうか?
まずは伝えたい事がたくさんある場合は何が一番優先なのか、優先順位まで伝える事が大事です。1番優先して欲しいのは○○2番目は△△など何を分かった欲しいのかも明確にすることです。
次に自分と相手は経験や体験が同じでは無い事を認識する事が大事です。
誰にでも同じ表現で指示を出すのでは無く、相手のスキルや経験に合わせて具体的に話をする事でお互いに頭の中にイメージが一致出来るようになります。
勿論、最後に相手が理解したかを確認する行動も必要です。
先ほどの場合でしたら、このように伝えたらどうでしょう
「カレーは1日に50杯出るので、予備を含めて60個スプーンに紙を包んでください・・・」
「お直し伝表に店舗名スタンプを今から5分以内で50枚押してください。5分たったら教えてくださいね」と伝えたらどうでしょうか。
このように具体的に優先順位を付けて指示を出せば、時間のロスも無く本人も成果を感じられると思います。
相手に何かを伝える時は伝え方に工夫をしなければ伝わりません。
言い換えれば、伝わらないのは相手が悪いのではなく、自分の伝え方の工夫が足りないと思ったほうが良いと思います。

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