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最後の出口までのお見送り行動は本当にお客様に必要なのか?

女性の後ろ姿
先日、たまたま入ったお店で、気に入った色のニットを見つけて購入しました。そこのスタッフは商品整理やディスプレーをしていたので、レジに商品を持って行くまで接客はありませんでした。そのお店はお客様が一人で気楽にお買い物ができて、必要な時にアドバイスしてくれるアシスト接客のお店だったので、接客が無くても不満足ではありませんでしたが、レジで商品を受け取ろうとした際に、スタッフが「お出口までお持ちします!」と出口まで商品が入っている袋を持ってお見送りしてくれた行動に違和感を感じました。

本当にこの行動が必要なお店はどんなお店なのでしょうか?どんな状態ならお客様にとって「気持ちよく」感じてもらえるのでしょうか?

高級商品を取り扱うお店や、1人1人のお客様との会話を重視して顧客化を強化しているコンサル接客のお店は最後までお客様と寄り添る行動として必要です。
接客の会話で既にスタッフと距離を縮まっていて、それまでの会話の繋がりがあるので違和感がなく、最後まで自分の事を思いやってくれている心地良さを感じると思います。スタッフにとっても再来店のチャンスに繋げられる時間になると思います。

ただそれ以外の接客を重視しない接客方法のお店で、スタッフと全く接点が無かったお買い物をした際に荷物を持って出口までお見送りしてくれる行動は本当にお客様にとって心地良いでしょうか?
全く接点がないので共感や共有できる言葉が無いまま、ただスタッフが横に寄り添って出口まで歩くだけなので何となく居心地が悪いのではないかと感じます。全く会話が無い中で「有難うございました・・・またいらしてくださいね」と出口で云われても別に感動や期待を感じません。ましてや、お買い物時にあまり印象が良くない場合はなお更、イメージが悪い印象しか残りません!

形だけの出口までのお見送りを「親切の表現」として行動するのでなれば、レジでの気持ちを込めた商品のお渡しとキチンとしたご挨拶のほうがお客様はストレスを感じず、気持ちが良いと思います。
言い換えれば、「出口までのお見送りをする行動」は、接客中のお客様との気持の共感や接点が合ってこそ、お互いにとってメリットがある行動に変化するのでは無いでしょうか。

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