先日、店長になって半年ちょっとの方と話をする機会がありました。彼女はとても頑張り屋さんで「店長だからしっかりしなければ・・・」といつもメンバーのお見本になるようにどんな事でも先頭に立って行動して、誰よりも早く出勤して・・・誰よりも率先して色々な事に気付き、店舗を運営しながら数字も一番取っているが、メンバーがなんか冷めているような雰囲気で距離があるように感じると相談されました。私も新人店長の時にそのような経験をした事を思い出しました。そこで私が初めて店長に就任した時に、ある部長から云われた言葉をアドバイスしました。

「店長臭くなるな！店長らしくなりなさい」
その部長から云われた言葉がこの「店長臭くなるな！店長らしくなりなさい」でした。
こんなに頑張っているのに、何を云われているのか分からずにキョトンとしていると、「臭いの漢字を上と下で分解すると＜自分が大きい＞になるよね・・・誰でも臭いものは好きでないよね・・・店長だからって自分が大きいと思って、どんな時でも完璧でなければいけないと頑張りすぎるとメンバーからしたら店長だから出来るだけで、私たちには無理だよねって気持ちになってしまうかも知れないよ。
できるようになる為に自分が頑張る事は決して悪い事ではないけれども、出来ないからこそ頑張っている姿をみせると、メンバーは私たちと同じなんだと思って、もっと親近感を持って協力してもらえると思うよ。店長だって苦手なことやつらい時はあるのだから、そんな時は言葉に出してメンバーに伝えて助けてもらえば良いんだよ。店長だから何でも出来るスーパーマンではないのだから・・・メンバーを信頼して助けてもらおうよ」とアドバイスを受けた事を話をしました。

初めて店長になった時に多くの新人店長が同じような壁にぶち当たります。それはその人たちが頑張り屋さんで優秀だから・・・一緒にヨーイドンしたスタート地点から誰よりも努力して頑張ったからこそ、他の人よりキラッと光る何かを掴んで、認めてもらえた人たちだからこそだと思います。

他の人から認められたからこその店長職だから、今までの「私が頑張っている」から「私も頑張っているし、みんなも頑張っている」を言葉と態度で表現出来るようになると本当の意味での、店長らしくなれるのではないかと思います。